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もはや「経済の時代」でさえないはず

昨今、少なくとも僕の周囲では、大学受験に世界史を利用する生徒さんが激減しました。そもそも授業で世界史を選択できない高校もあるそうです。外発的には政府による政治経済推しが主因だと推定していますが、内発的理由はなんなのだろうか。

高校生の時に世界史を選択し、クラスメイトと覇を争った身としては大変寂しい。

 

生徒さんと「項羽と劉邦」「三国志」「水滸伝」で話が弾むということも無くなりました。愛読者も少しはいるのだろうけど、こちらが、話を振るのを諦め始めています。

キングダムは世に知られていますが、愛読している未成年は少ないと思われます。「名前だけは知ってる」生徒さんばかり。

ジャンルは大きく違いますが、星新一の知名度もかなり低くなった。

 

自分が若い頃に良いと思ったものを今の若者にも知って欲しいと願うのはただの老害と認定されてもおかしくないし、媒体も大きく変わってしまったのだから、なおさら「共通点」を見出すのは難しい。かと思えば、昔流行った漫画が1周回って再び人気を博すこともあるけれど…

 

1つだけ捨て台詞を吐いておくと、入試問題を作っているのは、その「古い大人」だからね。

 

このことをある程度は頭に入れておいてください。特にここ数年、入試の様々な場面でジェネレーションギャップが観測されます。